久しぶりの運転！正しい車間距離とは？ペーパードライバーが気を付けるべきポイントを解説

こんにちは、ITO出張ドライビングスクールです。久しぶりに運転をするときに気になることの一つが車間距離ではないでしょうか。よく教習中どのくらい車間距離を取ればよいか？の質問を受けることが多いです。

車間距離が近すぎると前の車に不安を感じさせたり「あおり運転」と誤解されかねません。逆に車間距離が開きすぎて後続の車にイライラさせてないか不安・・・など心配になる方もいらっしゃると思います。

2020年6月30日には、通行を妨害する目的で、車間距離不保持違反や急ブレーキ禁止違反を行うなどの「あおり運転」を取り締まる「妨害運転罪」も創設されています。

わからないまま何となく運転してしまうと、知らず知らずのうちに周囲に迷惑をかけてしまう可能性もありますし、重大な事故を起こしてしまう可能性もあります。そこでこの記事ではペーパードライバーがまずは覚えておきたい車間距離についてお伝えしていきます。（教習所で働いてた頃も教官によって注意してくる度合いが違うと、よく当時の生徒さんからも言われました＾＾；

車間距離とは、走行中の車が前を走る車との間に保つ距離のことです。

道路交通法第26条の「車間距離の保持」では、直前の車が急停止してもこれに追突しない距離を保持することが定められており、運転中は前の車が急に停まったとしても、追突しないように安全な車間距離をとらなければなりません。

特に大型自動車、中型自動車および準中型自動車は普通自動車に比べ、運転席の位置が高いため、どうしても見下ろす形になります。すると、車間距離が実際より長く感じられるので注意が必要です。

とるべき車間距離は、路面やタイヤの状態、一般道路か？高速道路か？車の速度、運転者の反応するタイミングなどによっても変わります。

• 一般道での安全な車間距離の測り方

走行中どのようにして車間距離を測るのか、おそらくカンで車間距離を取っているのではないでしょうか。（免許を取得する際の教習では、前の車の後輪がギリギリ見えるくらい、、、などのアドバイスを受けますね＾＾
警視庁サイトに交通心理学会調べた実験結果が記載されているため、以下ご参考ください。

運転していて走りやすい車間距離は以下との実験結果です。

・時速50キロメートルでは車間距離は25メートル
・60キロメートルでは28メートル
・80キロメートルでは43メートル

※出典：警視庁公式サイト「高速道路を利用する皆様へ」

高速道路での車間距離の考え方も一般の道路と同様、速度と同じ車間距離を確保するという目安があります。
路面が乾燥していて、タイヤが新しい場合、時速100kmでは約100m、時速80kmでは約80mの車間距離をとる必要があります。
また、路面が雨に濡れ、タイヤがすり減っている場合は、この約2倍程度の車間距離が必要になることがあります。

高速道路には、適正な車間距離をキープする目安となる車間距離確認表示板（上画像）が設置されています。また、夜間など暗いときはデリニエ－タ－（視線誘導施設）を利用して目印とすることができます。

高速道路では車間距離をしっかり取って置かないと重大な事故に繋がります、表示板やデリニエ－タ－を活用して車間距離をしっかり取りましょう。

車を走行する際に前の車と適切な車間距離を取らず、近づいて走ることは車間距離保持義務に違反することになります。
一般道での車間距離不保持は「車間距離不保持違反」、高速道路での車間距離不保持は、「高速自動車国道等車間距離不保持違反」という違反になります。

道路交通法第26条により、車間距離不保持違反の罰則は、一般道路は5万円以下の罰金、高速道路は3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金になります。
それぞれの違反点数と反則金も確認しておきましょう。（特に事故を起こした際に取り締まりを受けることがあります

特に高速道路における車間距離不保持は危険性が高いこと、またあおり運転が大きな社会問題となっていることもあり、警察による車間距離不保持の取締りも強化されています。（追突事故が多いのも現状ですしね。

そして、あおり運転など悪質・危険な妨害運転を未然に防止するため、警察庁は車間距離不保持、急ブレーキ禁止違反などの道路交通法違反について、積極的な交通指導取締りを推進するよう通達しています。